高校で使用するPCはどう選ぶ?
2/12 2024
カテゴリー・BYOD Bring Your Own Device
BYOD とは『Bring Your Own Device』の略で、個人が所有する情報端末(タブレットもしくはモバイル PC)を学校へ持ち込み、教育活動において活用することを言います。高校の授業でこれらの情報端末を 利用するため、入学後、端末利用までの期間で準備しておく必要があります。
はじめに:高校でのパソコンの必要性と役割
高校生活において、パソコンは必要不可欠なツールとなっています。
授業や宿題など、様々な学習活動や課題において、パソコンは重要な役割を果たします。
特に近年では、デジタル化が進み、パソコンは情報の収集や処理、表現活動などに欠かせないツールとなっています。
授業では、文書作成、情報処理、プレゼンテーションなど、パソコンは欠かせない存在となっています。
この記事では、高校で使用するパソコンを選ぶ際に考慮すべきポイントや、適切なパソコンの選び方について考えていきます。
高校生活を快適に、効果的に過ごすためのパソコン選びのポイントを一緒に考え、最適な選択が出来るように頑張りましょう。
1. パソコンのスペック解説
高校から提示されたパソコンのスペックを理解するために、以下の各項目について解説します。
それぞれのスペックがどのような役割を果たすかを理解することで、パソコンを選ぶ際の判断基準となります。
-
CPU:
CPUはパソコンの脳とも言われる部分で、プログラムの実行やデータの処理を担当します。性能が高いほど、複雑なタスクや処理速度が向上します。
例:Intel Core i3 など -
メモリ:
メモリは一時的なデータを保持する場所で、実行中のプログラムやデータを一時的に保存します。メモリが大きければ、複数のアプリケーションを同時に実行できます。
例:4GBなど -
ストレージ:
ストレージはデータやファイルをPC内に保存するための場所です。ストレージが大きければたくさんのデータが保存できます。
例:eMMC 又は SSD 64GB 以上 -
グラフィックスカード:
グラフィックスカードは画像や動画の処理を行います。高解像度の画面表示やゲーム、動画編集などに影響します。高性能なグラフィックスカードがあれば、より滑らかな映像や高品質な画像処理が可能です。
高校だけでなく、趣味での使用に適したパソコンを選ぶには、CPUやメモリが十分な性能を持ち、ストレージ容量やグラフィックス性能も適切なものを検討する必要があります。
ここで、高校で要求されているスペックを見ていきましょう。
Google Chrome OS端末 | Microsoft Windows端末 | iPad OS端末 | |
---|---|---|---|
OS | Google ChromeOS | Microsoft Windows11 | iPad OS |
CPU | Intel Celeron同等以上 | Intel Celeron同等以上 | / |
ストレージ | eMMC又はSSD 32GB以上(HDDを除く) | eMMC又はSSD 32GB以上(HDDを除く) | 32GB以上 |
メモリ | 4GB以上 | 4GB以上 | / |
画面 | 9~14インチ(11~13が望ましい)・タッチパネル対応 | 9~14インチ(11~13が望ましい)・タッチパネル対応 | 9~12.9インチ(10以上が望ましい) |
無線LAN | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac以上 | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac以上 | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac以上 |
キーボード | 日本語JISキーボード | 日本語JISキーボード | 日本語JISキーボード |
カメラ機能 | インカメラ必須・アウトカメラ推奨 | インカメラ必須・アウトカメラ推奨 | インカメラ・アウトカメラ |
音声接続端子 | マイク・ヘッドフォン端子 ×1以上 | マイク・ヘッドフォン端子 ×1以上 | マイク・ヘッドフォン端子 ×1以上 |
外部接続端子 | USB3.0 ×1以上 | USB3.0 ×1以上 | Lightning又はUSB Type-Cコネクタ ×1以上 |
バッテリ駆動時間 | 8時間以上 | 8時間以上 | 8時間以上 |
まずは、OSです。学校によってはWindowsのみという場合もあるので確認しておきましょう。
おすすめのOSはやはり、Windows OSです。
表計算・プレゼン資料の作成・プログラミングなどを考えたときには優位であることは間違い無いと思います。
続いての注目ポイントは画面です。タッチパネル対応とあります。ここである程度機種が絞られることなってきます。
一般的には 2in1タイプなどと呼ばれているものが良いと思います。
その中でも、画面とキーボードが一体ととなっており、画面が折り返し可能なコンバーチブルタイプと
画面とキーボードが分離可能なセパレートタイプの2種類があります。
好みの問題もあるかもしれませんが、勉強時での使用を考えるとPCとノートを一緒に机に置くことが想定されます。
タッチパネルを要求されいてることからタッチ操作がメインと考えられますので、
コンバーチブルタイプを机に置く場合は、キーボードが前もしくは後ろに折り曲げて置くことになります。
前だと結構邪魔になるので、後ろにキーボードを折り返すことになると思いますが、それも結構スペースを取ります。
別途、スタンドがあると意外と便利かもしれません。
一方セパレートタイプだと、キーボードも取れますし、画面の後ろにスタンドがある場合が多いので比較的省スペースで置くことが出来ます。
また、重さもセパレートタイプのほうが軽量な場合が多いです。
価格のこともあるので、何を優先するのかで検討ください。
私が注目したいのはバッテリ駆動時間です。8時間以上とあります。
教室では一人ひとりコンセントなど無いと思いますので、ほぼバッテリー駆動と考えたほうが良いでしょう。
中古や古いPCだとバッテリーが劣化して、長時間使用できないケースもあります。
すでにPCをお持ちの皆さんもバッテリが十分な時間駆動可能かの確認はしておいてくださいね。
また、これから購入を検討される皆さんは中古品などを購入する場合には注意が必要かなと思います。
最後に、メモリです。4GB以上とありますが、OSはWindows11を要求されています。
最近のOSは非常にメモリを消費するイメージがあります。
4GBでは色々なアプリを使用した場合に遅く感じることが多いと思います。
メモリが増設可能なPCもしくは8GB以上のPCをオススメします。
こういった条件を考えていくと、実は結構選択肢は少なくなります。
当然、お金のことも気になる所です。
10万円以下を目指したいところですが、今後も使う可能性があるよ!って人は10~13万円位で考えていきましょう。
また、家庭の事情などある場合には学校にいえば、準備していただけるケースもありますので、相談してみましょう。
セパレートタイプのオススメ
安心のMicrosoft。Surface GO3 新品未使用も狙い目。
2in1でWindowsといえば、Surfaceだったのですが、
比較的安価なSurface GO3はすでに販売を終了しています。
しかし、新品・開封済の未使用品が販売されているケースもあります。
学校によってはofficeは支給されるケースがあるので、office無しでも良い方はオススメです。
あまり、使用用途がない方はメモリ4GBで十分かも。
今後他にも使いたい人はメモリ8GBがオススメ。
実はこっちのほうが安い? Surface Pro7
Suface Proの旧モデルPro7も未使用品が販売されているケースがあります。
ただし、Go3同様、キーボードを別途購入する必要がありますが、
Proには色々なモデルがあるので、購入を間違えないように注意してくださいね。
あと、純正キーボードはほぼ入手できないと思っておいたほうが良いです。
とにかく安く! 学校で使えたらOK!!
ASUS ExpertBook B3。
CPUの性能はそれほど高くないので期待しないこと。
先日、入学予定の高校を見に行きましたが、結構机が小さかったです。
サイズも小さく、キーボード、タッチペンも付属しているので価格は非常に魅力的です。
10万円ちょっとでちょっと良い性能のものが欲しい
ASUS Vivobook 13。まずまずの性能で、キーボード、タッチペンも付いているので、
高いですが、画面もOLED(有機EL)で綺麗です。
ただ、13インチと若干大きめなので、使用環境には注意が必要です。
2in1を進める学校とメーカー戦略が一致していないように思います。
日本メーカーが少ないのも影響があるのかもしれません。
あと、机から落として壊している子もいるみたいなので、
保険や保証延長も検討してみてはいかがでしょうか。
以下作成中… m( )m